西友のダイバーシティが一歩先行く理由 組織図にない組織が活躍

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すぐにダイバーシティ活動の成果は出ない

──6年間でいろいろなことに取り組んできたのですね。

年初にかっちりとした計画を立てるのではなく、先ほどお話した「ヒアリングセッション」などを通じてアソシエイトの声に真摯に耳を傾け、柔軟性をもって活動に取り組んでいる。

ダイバーシティ推進活動はすぐに成果が出るものではない。当社では2004年の正社員登用制度から数えると約10年、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する活動を行ってきた。その中で、パート社員の正社員への登用人数が増えるなど、徐々に結果が出ている。やはり、継続が重要だ。

──今後の取り組み予定は何かありますか。

店舗におけるダイバーシティ&インクルージョン推進ということになると思う。店舗の女性アソシエイト支援としては、2013年は「女性アソシエイトセッション」を関東で3回開催した。

店舗で働く女性アソシエイトによるディスカッションや、女性店長・Co-Mgr(副店長)によるパネルディスカッションを行い、現在、抱えている課題や今後のキャリア目標などについて考える機会となった。今後は、「DCカウンシル」をモデルにしながら店舗にも活動を広げていきたい。

また、当社には西友サービスという特例子会社があり、障害者雇用にも積極的に取り組んでいる。印刷業務、事務処理業務のほか、店舗にも相当数の障害者が働いている。また外国人もいるし、他社からの転職者も多い。多様性が高い会社と自負しているが、今後も取り組みを強化していく予定だ。

(撮影:今井康一)

 

小林信一

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こばやし・しんいち

HR総合調査研究所(HRプロ)ライター

同志社大学法学部卒業後、出版社勤務を経て、87年に独立。フリライターとして、学生援護会発行『DODA』『TPIS』、産労総合研究所発行『企業と人材』『人事労務』などの雑誌で執筆。採用、組織活性化、人材教育などの分野を得意とする。

 

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