大体、明治以降の文人に限っても、例えば土井晩翠(どいばんすい、かなり日本的な人だと思われている)の雄渾な詩的世界は、漢学の素養がないとわからないはずです。夏目漱石、森鷗外しかり。もっと言えば有識者懇談会の林真理子さんの現代小説だって、非常に緻密な漢文の素養に支えられていますよね。
それにしても、日本国内にも「中国の影響を排除した」ということで「脱中国」を伝えた「中国共産党提灯持ちメディア」と瓜二つの反応を示す向きがあるのは、いかがなもんでしょうかね。こういうものを「安っぽいナショナリズム」の材料にしてはならないんじゃないのか、と思うわけですね。
ではビジネスにいきましょう。
なぜぐっちーには世界各地から仕事が来るのか?
今回はぐっちーの仕事に対する疑問です。
大体、「日本とアメリカ企業の間に入って買収などのアレンジをするなんて仕事は怪しすぎる」、とか、「そんな仕事はモルガン・スタンレーやら野村証券などがやるんだから、お前がやっていることはインチキだ」、という身も蓋もない批判をよく受けます。まあ、東洋経済オンラインではワタクシの存在自体が怪しまれているくらいですから、無理からぬところではありますけど……。
では、なぜ、こんなぐっちーに日米双方から仕事が来るのか?
まず、モルガン・スタンレーはワタクシも勤務していたわけですが、たとえ300億円でもディール(取引)サイズとしては小さいので、100億円とかいうディールでは相手にしてくれません。
日本の証券会社のレベルではそもそもアメリカでは大きな仕事ができるとはワタクシは思いません。コネがないです。アメリカではほとんど「だーれも知りません」というケースも少なくないのです。知名度ほとんどゼロで、まだグッチーのほうがつてでリアルなネットワークがあることを忘れてはいけません。
例えば……アメリカユダヤ人委員会のトップであるデビッド・ハリス氏にすぐにアポが取れる日本人はワタクシだけだと思います。さらに言えば、今は野党なので、民主党の指導者たち……ヒラリー・クリントンさんとかアル・ゴアさんとかは、ぐっちーには会います。
その理由は、はっきりしていて「昔からたくさん寄付をしているから」です。そりゃ、こんなに長くヒラリーに献金している日本人はワタクシを除いたらほとんどいないのでは? また、ユダヤ人委員会にコンスタントに寄付している日本人だって、ワタクシを除いたらやはりそれほど多くないのではないでしょうか。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら