あなたの部下が「報連相」しない本当の理由

なぜ情報が思うように上がってこないのか

3.  「デキる人」よりも「相談しやすい人」になる

リーダーが、自分を“デキるビジネスマン”に見せようとすることは逆効果です。かつて私の知人で「オレって何て仕事がデキるんだろう。オレが10人いたら、うちの会社も業界トップは間違いないんだけどなあ」などと、飲んだ席で自慢話を語るような人がいました。

この人はプレイヤーとしては優秀だったのですが、部下がついてこず、この人のチームは離職率が非常に高かったのです。そのうち本人も降格させられて、結局、退職してしまいました。このようなタイプの上司には、部下は相談をしづらいものです。

「こんなことを相談して叱られないかな」
「こんなことを報告したら評価を下げられないかな」

このように不安を感じてしまいます。リーダーは自分の能力の高さをアピールするよりも、むしろ自分の欠点や過去の失敗などを開示したほうがいいでしょう。

自分の欠点や失敗を開示する

例えば、「昔こんな大きいミスをしてしまったんだけど、上司に早めに相談したおかげでことなきを得た」みたいな話です。ちなみに、私は会社員時代には、次のようなことを部下たちに開示していました。

・自分で書いたメモの字が下手すぎて読めなかったことがある
・かつては部下に怒ってばかりの上司だった
・かつては部下にナメられないように、鏡の前で怖い表情を作る練習をしていた
・お客さまを間違えて呼び捨てにしてしまったことがある

このようにリーダーが積極的に自分の弱みや失敗談を開示することで、部下は「この人にもそんなことがあったんだ」と感じてくれて、相談しやすい上司だと思ってくれるのです。

4. 他人の責任にしない

例えば、部下から「このお客さまには特別の対応をしたい」などという相談があった場合、「ルールだから、特別扱いはできない」というしゃくし定規な言い方をするのではなく、「できない理由」をきちんと説明するようにしましょう。

あるいは、部下が大きな案件を提案してきた場合は、上司に掛け合い、通してくれるように交渉する。仮に案件が通らなかったら、きちんと自分の言葉で「できない理由」を伝えるようにする。

このときに、「部長がダメだってさ」とか、「ウチの社長ももう少し頭を柔らかくしてほしいよな」などと言うのはナンセンスです。部下は上司からそのような言葉を聞きたいとは思っていません。

自分の力不足で提案を通せなかったことを素直に謝るべきでしょう。他人の責任にしているようでは、部下の気持ちは離れてしまいます。また、「このリーダーに提案しても仕方ないな」などと思われてしまいます。

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