妻が稼ぐ「役割逆転夫婦」に見る母性本能のナゾ よく「性差」で語られている事柄は…

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Kさんがお子さんの幼稚園送り迎えなどに使っている自転車。助宗さんは一度も(!)この自転車を利用したことはないとか(写真:著者撮影)

お互いの資質に合わせて、一般的に多い夫婦とは逆の形になったこの夫婦ですが、細かい家事育児分担においても、お互いの資質に合わせて分担を決めていったというのは、なるほどなあ、と思いました。

単純に男女を逆にすれば成り立つわけでもなく、そこはやっぱり夫婦それぞれというのは、考えてみれば当たり前のこと。

さらに今回、お話を伺って面白いなあと思ったのは、今まで私がたくさん話を聞いてきた「男性がメインの稼ぎ手で、女性がメインで家事育児」という形でうまくいっている家庭と同じようなキーワードがたくさん出てきたことでした。

例えば、

・相手のやりたいことはできるかぎり尊重する
・得意またはこだわりのあるほうがそのジャンルを担当する
・その担当者が裁量権を持ち、もう片方はその分野には口を出したり文句を言ったりしない。
・「稼いでいるほうがえらい」というような上下関係はない

ということ。

男女が逆でも家庭運営の基本は同じ

男女が逆になっても、これらのポイントを抑えることで家庭が平和にうまくまわるということは、これらってやっぱり本当に家庭運営の基本なんだなあ!と改めて強く思ったりもしました。

あと、働かずに家事育児だけをやり続けると悩んだり煮詰まる女性は多いのですが、それって男性も同じなのだなあ……というのもとても興味深く……。

というわけで、今回の「家族がつかれないためのヒント」は……

家事育児だけをしていると煮詰まってきてつらい……。

専業主婦(夫)という形が性格に合っていないのかもしれない。
あらためて働くという選択肢を考えてみよう。

さて、次回は、夫であるKさんのママ友事情と、妻である助宗さんの働き方が産後にどう変わったかを紹介します。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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