わが子のADHD行動で追いつめられる親の実情 自分のことは後回しになる親たちへ
ADHDは男児に多く約3~5%の子どもが当てはまる
大変ご苦労されてようやく授かったお子様。大切に愛情を注いで育ててこられたことと思います。それゆえにお子様に対して嫌と感じてしまうご自身を許せず、責めてしまっているのではないでしょうか。しかし、常に気を抜けない毎日が続く育児では、お母さんやお父さんにかかる負担は計りしれないほど大きいものだと思います。ましてやADHDをお持ちでいらっしゃるお子様であれば戸惑ってしまうことも多いかもしれません。
ADHDは、忘れ物などのうっかりミスとして見つかる不注意や、落ち着かず動き回ってしまう多動を特徴としますが、いずれか片方が目立つ場合もあり一様ではありません。症状が目立ってくる時期や程度は個人差が大きく、特にまだ小さいお子様では個性と見分けることが難しいため、積極的にはっきりとした診断をつけることは必ずしも一般的ではありません。
しかし、決して珍しいものではなく、これまでの調査では男児に多く100人のうち約3~5人の子どもが当てはまるといわれています。集団生活が始まる就学前や小学校あたりから、周りの子ども達と同じようにできないことで疑われることがあります。