新聞再生 コミュニティからの挑戦 畑仲哲雄著

新聞の危機、ジャーナリズムの崩壊が叫ばれるようになって久しい。しかしこの指摘は「新聞」に対するものではなく「新聞業界」についての話ではないのか。
通信社勤務の傍ら大学院博士課程でマスメディア・ジャーナリズムを研究する著者はこう疑問を呈し、新聞社や新聞紙が新聞のすべてではなく、「発言する市民」を主人公としてとらえ直すことで「新聞」の可能性が拓けてくると指摘する。
全国紙や大手新聞ではなく、業界の周縁で“大マスコミ”から無視され蹴散らされながら挫折と挑戦を繰り返す地方紙にあえて焦点をあて、そうした営為のなかに新聞再生のカギがあると提言。既刊の新聞批判本とは一線を画した新聞観を描く。
平凡社新書 798円
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