たとえば、国が発表している経済指標も、立派な統計データです。ただビッグデータの場合、統計をとる際のデータ量がこれまでの統計に比べて格段に多いという点では、大きく違います。
斬新なビジネスモデルが、すぐに陳腐化するリスク
IT化によって膨大なデータを処理できるようになったのは一つの進化かもしれませんが、これに統計学を合わせたというだけのことであり、そこにはなんのイノベーションもないように思えるのです。
目先のビジネスとしては魅力的なのかもしれませんが、おそらく長続きはしないでしょう。ビッグデータの賞味期限はせいぜいあと5年、そう断言してもよいと思います。
昔は、他社が持っていないようなビジネスモデルを考えついたら、それこそ、その企業は30年くらいは安泰でした。それが今では、10年、下手をすれば5年も経つと、かつては斬新だったビジネスモデルがあっという間に陳腐化してしまいます。
いうまでもなく、情報通信革命によって情報はあっという間に共有化され、価格の平準化がはじまるからです。インターネット社会に情報格差はほとんど存在しません。
だからこそ、経営者は常に切磋琢磨し、将来の動向を洞察しながら、自分と企業を成長させる努力を続けていく必要があるのです。
12月に出版された新刊『トップリーダーが学んでいる5年後の世界経済入門』(日本実業出版社)では、企業の経営者やビジネスマン向けにビッグデータをはじめビジネスに必要な知識を取り上げております。興味のある方はぜひご覧ください。
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