ビッグデータの賞味期限は、あと5年しかない 情報通信革命で、ビジネスはすぐ陳腐化する

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たとえば、ローソンの「ろーそん亭」シリーズはビッグデータを活用してできたヒット商品の一つ。5年もすれば、こうした話は当たり前のようになるのだろうか(撮影:尾形 文繁)

昨今、「ビッグデータ」という言葉が、メディアによく登場してきます。ビッグデータというのは、大規模なデータ集積のことで、そこから取捨選択、解析などを加えて、将来の見通しなどに利用できます。

ただ、私はビッグデータが商売になるのは、せいぜいあと5年程度だろうと考えています。

ビッグデータの競争はこれから激化、価格は下落へ

今はまだ参入企業が多くはない状態ですから、すでに参入している企業は、多少の利益を手にすることができているかもしれません。また利用者も、このビッグデータを他社に先んじて使いこなすことができれば、自分のビジネス分野において、他社よりも優位に立つことができます。

しかしながら、これから他の参入者が増えれば増えるほど、この分野における競争は激化していきます。その先にあるのは、価格の引き下げです。つまり、ビッグデータは5年後には、商売として厳しい状況に追い込まれることになるでしょう。

現状、ビッグデータを使えることが、それだけの魅力を持っているかどうかということですが、この点についても残念ながら、すでにメリットがなくなってきています。

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