雑な採用面接を増やした「就活サイト」の功罪

大企業の採用倍率が「2千倍」に膨張した理由

こうなると、たとえ企業に採用のプロがいたとしても、1人や2人では学生をさばき切れません。必然的に「落とすための面接」をせざるをえなくなります。

「応募者が多すぎてさばき切れないから、ちょっと助けてよ」といった調子で、面接官として引っ張り出されるのは、現場の一般社員です。面接のトレーニングなど受けたこともない彼らは、その場の直感で判断するしかありません。彼らにすれば、それで"ダメ面接官"呼ばわりされてしまうのも心外でしょう。

「粗悪な面接」しか実施されない現状

結果として、ざっくりと粗い面接選考しか実施されないことになり、優秀だけど面接が苦手な就活生がはじき出されるという悪循環が生じています。「粗悪な面接」は、人事の怠慢はもちろんですが、学生もまた無意識のうちに共犯者として手を貸している側面があるのです。

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本当は就活にもセンター入試のような統一されたシステムがあるといいのかもしれません。しかし、単純に学力だけを評価すればいい入試と違い、企業の採用軸は1本ではありません。「全国統一就活試験」という理念は共有できても、実現は不可能でしょう。せめてSPIだけでも統一化できれば、企業にも就活生にもメリットがあると思うのですが、残念ながらそのような動きはまだ見られません。

もちろん、およそ無理と思っても人気企業にアタックする権利は誰にでもあります。模試でE判定だったのに東大に合格した人も稀にはいますから、就職活動でも同様のことがいえるでしょう。

ただし、繰り返しになりますが、多くの就活生が見栄えのよい人気企業に殺到した結果、企業が面接に割ける時間が著しく短くなり、5分程度で雑にさばいていくスタイルが横行するようになってしまった、ということは覚えておいてください。

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