花粉飛散量と症状の強さ、実は一致しない理由 花粉症と天気予報との深い関係

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飛散量によって目の部分の色が変わるため、設置場所でどのくらいの量の花粉が飛んでいるのかが、すぐにわかる仕組みです。測定されたデータはWi-fi経由でウェザーニューズに送られ、ウェザーニューズの天気予報アプリ「ウェザーニュースタッチ」に表示されたり、予報に活用されたりしています。

計測は根強いファンに支えられている

このポールンロボは貸出型。というのも、大気を吸い込んで花粉の飛散量を測定するので、徐々に機械の中に花粉やチリなどがたまってしまうからです。それを取り除くには、専門スタッフの手で分解してきれいにしなければいけません。

ウェザーニュースタッチの「花粉.Ch」と呼ばれる花粉情報のページ。この画像は花粉の実況MAPで、ポールンロボによる観測結果が表示されている(提供:ウェザーニューズ)

ですから、花粉症シーズンが終わったらポールンロボは再びウェザーニューズが回収し、ウェザーニューズ内の専門の部署で分解して掃除します。そして、秋ごろに翌年設置を希望するユーザーを募集します。ユーザーが決まれば、修理したり補充したりして、動作確認を行ったうえで1月中旬ごろに再びユーザーの元に届けるのです。

「ポールンロボを返却していただくときに『今年もありがとう』『またうちに戻ってきてね』などとメッセージを添えて送ってくださる方もいるんですよ」(ウェザーニューズ)。根強いファンに支えられて観測が行われていることがうかがえます。

このように、たくさんの観測地点できめ細やかな観測を行うことで、予報精度も年々高くなってきています。例えば、ポールンロボによるリアルタイムな観測によって、天気予報アプリのウェザーニュースタッチを見れば、花粉飛散量の実況や1時間ごとの花粉飛散量の推移もわかるようになりました。

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