アントラーズがサッカー場の席数減を考える訳

4万人収容スタジアムから大幅に減らしたい

鈴木:そうなんです。どのチームも漠然と「J1で優勝します」とか「アジアでNO1になります」「世界に行きたいです」って言うんですが、具体的に何をもってそこに近づいていくかっていうことがわかっているか、わかっていないかって、すごく大きいと思うんです。

デジタルだって同じ話なんですね。何のためにデジタルをやるのかっていったら、これをやったらこういう結果が出るということが予想できるからです。予想と違ってダメな結果だったら、次はやめればいいわけです。デジタルはコスト上のリスクがいちばん少ないじゃないですか。

中原:おっしゃるとおりです。

デジタルを使えば、すべてが「見える化」できる

鈴木:ずいぶん前の話になりますが、スポンサーにチラシをまいてほしいと言われて、チラシを数万枚印刷して何十人という要員で配っていました。その結果、ほとんどが捨てられました。チラシはゴミとして回収し、その焼却代までかかりました。そのようなことを延々とやってきたのがプロスポーツであって、本当にチラシの効果なんてあるのかと思いつつも、お決まりの約束事だからやらなければならなかったんですね。

でもデジタルを使うようになってからは、今はそういうことはやめて、デジタルクーポンを配りましょうよって提案できるようになった。例えば、関彰商事(※茨城最大の商社:事業はガソリン卸売りほか多岐にわたる)さんに「デジタルクーポンでお客さんにガソリン券をプレゼントしたいから、1試合当たりで500リットルのガソリンをちょうだい」ってお願いしたりして……。

僕らはそのデジタルクーポンで「ガソリン券が当たります」と宣伝するわけです。100リットル券、50リットル券、20リットル券とプレゼントするんだけれども、お客さんも当たったら嬉しいじゃないですか。おまけに、当たった人が関彰商事のガソリンスタンドに行ってそのあとリピーターになったかどうかっていうことも、デジタルだからわかるわけなんです。

そういうことをやりましょうって次々とやっていくと、スポンサー側も「意外と面白いな」っていうことを言ってくれる。たぶん、デジタルをどんどん使っていかないと、スポンサーも僕らもマーケットを維持できないかもしれないって思うんですよね。

次ページデジタルで調査をすればやるべきことが見える
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ポストコロナの明るい社会保障改革
  • コロナ後を生き抜く
  • コロナショック、企業の針路
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の新教養<br>今こそ最強の武器を手に入れよ!

ピンチをチャンスに切り替えるためには、脳内メモリーのリフレッシュが必要です。知の巨人による9の講義と、在宅で自己研鑽するための独習術、そして今読むべき厳選書籍を紹介し、新常態にふさわしい知力を鍛え上げる62ページ大特集です。