「ペット専用」保険、今更聞けない基本中の基本 保険料の大幅な値上げや更新制限もある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ペット保険は動物病院での手術や入院または通院の一部が補償される損害保険の一種だ。補償割合にはさまざまな率があるが、一般的には医療費の70%もしくは50%程度が補償される。

新規加入については年齢制限があり7歳から12歳を超えると保険に加入できなくなる保険が多い。それ以降の年齢では継続加入だけが認められるが、死ぬまで加入し続けられるものと17歳程度までのものがある。また、猫より犬のほうが治療費がかかる傾向にあるので、犬のほうが保険料が高いのが一般的だ。

ペット保険に加入していれば、いざというときに、契約時のコース選択により一定負担により受診できる仕組みだが、先天性疾患や契約前に発生した病気やケガの治療費は対象外なのが通常だ。したがって、告知義務がある。

場合によっては保険引き受け自体を拒否される。補償対象外の診療が個別に定められている場合もあるので要注意だ(歯科治療など)。保険業界では当たり前なのだろうが、あまり知られていないことがある。それは、ペット保険でも地震、噴火、津波による傷病は保険金支払いの対象とはならないことだ。地震で家が壊れてペットがケガをしたり、環境悪化で病気になっても保険金は出ない。

そのほか、ワクチンなどの予防費用、健康診断、妊娠・出産・帝王切開、診療にあたらないサプリメント、移送費なども対象外となる。

更新時に条件が付く場合も

保険金支払額や回数が多い場合には更新時に審査をして、保険引き受け条件の変更や、引き受けの拒否ができる旨の契約内容になっている保険もある。どのような場合にこれに該当するかは明らかでない。悪質な消費者との契約変更や拒否ができるように定めたものと見ることもできるが、実際にある会社に電話して聞いてみた。

99%この約款の適用はありませんと説明を受けたが、こうした条件を設けていない会社もあり、チェックポイントだろう。更新後の保険料が、更新前の保険金請求の回数によって自動的に割り増しとなる保険もある。

次ページわかりにくい年齢別保険料
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事