同じ話で「ウケる人」と「スベる人」の意外な差 何気ない出来事をウケる話に変える技術

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そうはいっても、ウケようと思うあまりに、ついついウソをつきたくなってしまうこともあるはずです。そこで、正直に話すためのコツを紹介します。とにかく、会話をしている相手を信頼することです。あなたが面白いと感じることを伝えれば、ウソをつかなくても、相手は、必ず面白いと感じるのです。

そういったことを続けていくと、一石二鳥で、聞き上手にもなります。そして、相手の話を聞いて、自分が正直に面白いと思ったところを、相手に詳しく質問してみましょう。

相手が興味のない話をしているときはどうする?

この流れがうまくいくと、正直に話す人と思われるだけでなく、「他人の面白い話を引き出すことができる人」と周りから見え、ウケる人と思われる可能性が飛躍的に高まります。

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とはいえ、相手が自分にとって興味のない話ばかりしている場合は、どうしたらよいのでしょうか? そういうときは、とにかく、自分がその話に興味を持てるように、細かく「どういうこと?」と、質問してみましょう

話題を細かく掘り下げると、「そういうことだったんですね!」とか、「難しすぎましたね」と、どこかでお互いが共感する瞬間がやってきます。そういうときは、あえて冗談などを言って笑いを起こすのとは違う、「共感」から発生する自然な笑いが起きることが多くなります。

このように、会話している相手を信頼して、自分が興味を持てることについて正直に話すこと。これが、自然にウケるための何よりの最短距離なのです。

渡辺 龍太 放送作家、即興力養成講座講師

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わたなべ りょうた / Ryota Watanabe

幼少期から口数が極端に少ない性格だったが、アメリカ留学時に受けたインプロ(即興力)がきっかけとなり、以降日本人向けの即興力研究に注力。帰国後、NHKのディレクターに就任。番組出演者への即興力アップの指導も開始。現在は大手芸能事務所「浅井企画」のプロ芸人向けのアドリブ講座や公開講座でインプロ講師としても活躍中。

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