同じ話で「ウケる人」と「スベる人」の意外な差 何気ない出来事をウケる話に変える技術
早速、聞き手の予想と、実際の話とのギャップを順番に見ていきましょう。そもそもの基本として、意外なことと、笑いとは近い関係にあります。ですから、とにかく、相手に「えー!?」と言わせるように話すのがポイントです。
最初、「旅行のドタキャンが起きた」と言い、聞き手に、その理由を想像させます。重要なのは、その次の発言「その理由が、アホすぎてビックリしました!」です。なぜなら、これを言うことで、聞き手に「身内の不幸などの一般的な理由ではない、アホなドタキャン理由って何だろう?」と、想像する時間を与えているからです。
聞き手に先の展開を読む行為を促す
そしてその直後、キャンセル理由が「自主映画の制作」であると明かされます。おそらく、理由を聞く前に「自主映画の制作」と想像できる人は、1人もいないはずです。ですから、聞き手は「えー!?」となって、笑いが生まれるのです。その後も、同じ仕組みで、聞き手の予想を裏切る、驚きの笑いの連続になっています。
先の例文で下線が引いてある部分は、聞き手に「あなたの予想は何ですか?」と考えさせる時間を作るための部分です。そこで時間を設けて、聞き手に先の展開を読むという行為をあえて促すことが重要です。なぜなら、それをした後に、とても意外な展開を話し手が提示すると、聞き手の驚きは倍増するからです。
自分の体験をウケる話として披露したければ、「意外なことを言う前に、相手に予想させる」ことを肝に銘じてください。それだけで、話がかなりウケるようになります。
また、今、紹介したような構成テクニックを使って、ウケる話をするために知っておくべきこととして、「ウソなく正直に気持ちを伝えること」があります。
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