同じ話で「ウケる人」と「スベる人」の意外な差

何気ない出来事をウケる話に変える技術

NHKの『鶴瓶の家族に乾杯』という番組を見たことがあるでしょうか? 司会の笑福亭鶴瓶さんが、町で出会ったさまざまな素人の方と接して会話を繰り広げていく番組です。

この番組で、鶴瓶さんは、強烈なボケをかました素人の腕を掴んだりしながら、「この人、こんなこと、言うてはりますけど、ホンマはスゴイ社長さんでっせ!」と、満面の笑みで会話をしながら笑いを取っています。

大物はウソを言わない

その発言は、ただテンションを上げようとしている若手芸人と違い、ウソっぽくなく、自分の感じたことを正直に表現しているように見えます。だから、視聴者も「そうだよね!」と共感して、思わず笑ってしまうのです。

一方、こうした大物タレントの「正直さ」について、私の目から見て、多くの人が誤解しているな、と思うところが2つあります。

まず1つ目は、大物タレントの演技力が高く、ウソをウソっぽくなく見せる技術が高いという誤解です。もちろん、そういう技術を持っている人もいます。しかし、実はウソをウソっぽくなく見せるスキルは大変に高度な技術です。むしろ、多くの大物が持っている技術は、自分の正直な気持ちをウソなく正確に伝えるという技術なのです。

2つ目に、彼らは大物であるためにウソをつく必要がなく、いつでも自分の思ったことを言えているという誤解があります。しかし、これは順番が逆です。自分の正直な気持ちをウソなく正確に伝える技術を磨いたからこそ、大物になったのです。それだけ、ウケる人になるためには、ウソを避けるということが、とても重要なのです。

それにしても、どうして話にウソがあると、スベる人になってしまうのでしょうか? 実は、笑いが起きるためには、その過程のすべてがクリアである必要があるのです。要するに、会話の内容や流れがよくても、ウソっぽい感じが少しでもした瞬間、聞いている側は「それ、ウソだよね?」と困惑して意識が逸れてしまい、笑えないのです。

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