よしもと+イオンでエンタメはどう変わる?

国内最大級のSCにお笑い劇場を作ったワケ

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客席数301は、よしもとの劇場の中では中規模の部類(撮影:尾形文繁)

吉本興業の大﨑洋社長は、「お笑いの興行だけではなく、当社のパパ芸人たちがママ向けに行うイベントや、子どもたちとのワークショップ、セミナーなど、幕張の中で親・子・孫の3世代に向けたイベントをやっていきたい」と、新たな試みを行う劇場になることをアピールする。

幕張を含めると、よしもとは全国に9つの劇場を有しており、そのうち5つが首都圏に集まっている。一部にはオーバーストアを指摘する声もあるが、幕張は本場・関西にもない郊外型劇場。よしもとの新たな客層を掘り起こす可能性を秘めている。

海外展開加速へ共同歩調

だが、よしもとにとってイオンと組んだ理由は「新しい興行形態」だけではない。そのキーワードが「アジア進出」だ。

イオンとよしもとは今年9月、エンターテインメント事業に関する基本協定を締結。両社が緊密に連携し、SCを通じてエンターテインメント・コンテンツを発信していく、というのがお題目だ。その範囲は、国内にだけでなく、中国やASEAN諸国も視野に入れている。

そもそも、よしもとは2008年頃から海外展開を積極化してきた。特に、日本と親和性が高く、人口の増加や高成長が期待できるアジアを主戦場に、さまざまな行動を矢継ぎ早に行っている。それは、単なる「お笑いの輸出」という枠にとどまらず、ポップカルチャーや番組制作など日本のすべてのエンターテインメントが“商材”だ。

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