後悔しない!賢い高齢者介護住宅の選び方 有料老人ホームから、いまブームの「サ高住」まで

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生活スタイルが自由なのも、サ高住のよさだ。食事を食堂で食べずに外食してもいいし、外出するのも規制されない。有老ホームのように、定期的に居室へ職員が見回りに来たり、外出するのも1回ごとにチェックされるようなことはない。もちろん、有老ホームにとっては、入居者の安全確保のためなのだが、体が健康で、あまりルールで縛られたくない人にすれば、サ高住の方が向いていると言えよう。

食費は別料金? 安過ぎる物件には裏がある

もっとも、高い有老ホーム、安いサ高住のイメージのある両者だが、実際に入居するにあたっては、それぞれ注意しなければならない点もある。

まずサ高住の場合、月額費用の中に、食費や水道・光熱費が含まれているかを確認すること。施設でとる食堂の食事代が別料金の場合、例えば1食350円として、1日3食、月3万円以上も上乗せになる。また入居一時金がない代わり、1~3カ月分の敷金をとるところもある。

茨城県のとある市で展開するサ高住のグループは、月額費用が一律で5万5000円。東京都から生活保護受給者を集めて住まわせている。その市に住民票がある入居者がほとんどいないという異常事態になっている。住民からの要望もあり、市が新たなサ高住の建設を規制したほどだ。こうした物件は北関東が比較的多い。

また有老ホームにも問題がないわけではない。高額の入居一時金を支払った後で、その施設や入居者と体質などが合わず、短期間で退去せざるをえないケースもある。その場合、かつては“初期償却”と称し、一時金をほとんど返さないことがあった。

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