いざ本番!中学受験の成否を分ける親の作法

「いい受験」を迎えるために必要な備えと心得

中学受験に向け、親はどんな心構えと準備をすればいいのか(写真:プラナ/PIXTA)

中学受験シーズン真っ盛りです。親御さんは、本番の心構えは塾からいろいろアドバイスをもらっていると思いますが、それらはすべて「合格を勝ち取る」ためのもの。しかし、第一志望に合格する受験生は半数以下、さらに合格しても不幸になるご家庭を多々見てきました。

詳細は拙著『中学受験 最短合格ノート』に譲るとして、ここでは少しでもやって良かったと思える「いい受験」となるよう、これから本番までの過ごし方、そして非常に大切な「結果が出た後」のことをアドバイスしていきます。

直前での失速に慌てない

直前期の失速は、子どものメンタルが要因であることがほとんどです。親は大きく動揺しがちですが、今すべきはその原因を突き止め、解決策を探り、子どもを安心させ、今まで培ってきた力を発揮できるようにしてあげることです。

「いつになったらスイッチが入るのか」とやきもきしていたわが子が、入試をひとごとではなく、ようやく自分事として捉え始めると、まず「不安」が頭をもたげます。そうなると、過去問で突然点数が取れなくなったり、思いもよらぬ学校で不合格になったりといった事態が起きます。

というのも、不安が頭を占めると問題を解くときに雑念(落ちたらどうしようといった気持ちなど)が入ってしまうからです。この場合の対処法は、子どもに「学力が落ちているわけではない」という事実を認識させ、安心させることに尽きます。

まずは間違えた問題を、いつもの倍以上かけて解かせましょう。

本番では1問につき3分と設定しているならば、子どもには「6分かけて解いていいよ」と伝え、1問ずつ時間を計って再度解かせます。「速く解かねば」「点数を稼がねば」という焦燥感から解放され、丁寧にじっくりと問題に向き合って1問1問積んでいくと、格段に正解が増えるはずです。ここで「ほらね、学力が下がったわけじゃないよ」といって安心させてあげましょう。そのうえで「何がそんなに不安だったのかな?」と心のうちを聞いてあげましょう。

また、安全校だと思っていた前受け校で不合格の場合は、「準備不足」あるいは「当日の緊張」が原因です。過去問に一度も目を通さず受験していたならば、「1回位は過去問を解いておくべきだったね」ときちんと振り返り、「これから受ける学校は解いているから大丈夫だね」と締めましょう。

一方、大きく緊張して力を発揮できなかった場合は、当日の心身状態を詳細に思い出させます。「お腹が痛くなった」ならば「5分で効く痛み止めだよ」と準備して持たせる、「頭が真っ白になった」ならば「いったん問題を解くのをやめて、5回深呼吸してから取りかかろう」など、具体的なアプローチを一緒に考えます。親が一緒に考えてくれるこれらは、子どもにとって最大の「お守り」になります。

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