「純烈」友井の発言がDV気質を強く物語るワケ 記者直撃と謝罪会見に見えた強すぎる自我
「これからの人生、どうやって生きていく?」と聞かれたときも、友井さんは「正直こんなことを言える立場でないんです。ただ本当に純烈のお仕事は一生懸命やってきたので、自分としては純烈を一生懸命やってきたので、芸能界を辞めて引退して何をやりたいのかは真っ白で何もないんですよね。まったく考えられない」とコメントしました。
「言える立場ではありません」だけで終わればいいところを、結局自分の一生懸命さをアピールしてしまい、「真っ白で何もない」と悲劇の主人公を思わせるフレーズを発したのです。しかし、何もない状態では謝罪しているとは言えず、会見を開いた意味がありません。このように「丁寧な謝罪と無責任な言葉が混在してしまう」という不自然な受け答えは、DV加害者に見られる特徴の1つです。
ここであげた自我の強いフレーズが、「お前が悪いんだぞ」「だから言ったじゃないか」「女(男)のクセに」などの強いものにつながってDVの強度が増していきます。
美辞麗句で不都合な現実を覆い隠す
次に気がかりだったのは、具体性に欠けるコメント。
記者から「『償いながら』とは具体的にどんなことか?」と聞かれたにもかかわらず、友井さんの返事は「女性の方々には許されるようなことをしていないと思いますし、深く念じて、償いながら生きていきます」とあいまいなものでした。
謝罪するときに大切なのは、「何がやれることなのか」を示すことであり、友井さんのケースでは少なくとも被害者への贖罪を話すべきでしょう。具体的なことが言えないのは、「日ごろから、その時々の感情やムードに流されやすい」タイプの人だからです。
そのほかでも友井さんは、「女性に手をあげたのは1人?」と聞かれ、「過去にも手をあげて傷つけた方はいると思います」。「癖みたいになっていたのか?」の問いに、「癖といいますか、もう1人の自分を押さえつけられる自分がいなかったんだと思います」。「芸能人としての意識はなかったか?」の問いに、「自分の中でそれが甘く、ズルかったんだと思います」とコメント。「思います」というあいまいなフレーズを連呼したのは、自分の非を具体的に考えていないことの表れです。
記者から「引退という重い決断をしたが」と話を振られたときも、「本当に情けない行動をしてしまったなと。芸能人である前に人として情けないことをしてしまったなと思いましたので、重いことではありません」と返しました。「〇〇なと」を続ける話し方は、まるで第三者のようなものであり、とうてい当事者のものとは思えません。
会見の終盤、友井さんは「芸能界引退という決断として、普通のいち人間として心改めて偽りなく生きていきたいなと思ったのが本心です」とコメントしました。「美辞麗句を連ねて、不都合な現実を見ようとしない」というDV加害者の典型であり、反省の出発点とも言える「目の前の小さな一歩目が何なのか」が伝わってこなかったのです。
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