最新カローラはゴルフにどれだけ迫ったのか

5ドアハッチバック世界王者と徹底比較

カローラ スポーツ(左)と現行ゴルフ(右)を比べてみると…(写真:トヨタグローバルニュースルーム、フォルクスワーゲンプレスクラブ)

1966年に初代モデルが登場して以降、進化・熟成を行ってきた「カローラ」。昨年6月に12代目に当たる第1弾の車種として5ドアハッチバックの「カローラ スポーツ」が日本市場にも投入されたばかりだ。カローラはこれまで累計4500万台以上を販売、世界のどの地域でも見かけるモデルであり、名実ともにトヨタ自動車の「顔」と言える存在である。

地域によって異なるモデルが発売されたカローラ

しかし、ベストセラーならではの問題もいくつか抱えている。失敗が許されないため保守的になりがちなことやユーザーの高齢化(特に日本)はもちろんだが、いちばんの悩みは同じカローラを名乗りながらも地域により異なるモデルが発売されていたことであろう。

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先代の11代目カローラは大きく分けると3つのプラットフォーム(北米向けは“旧”MCプラットフォーム、欧州向けは“新”MCプラットフォーム、日本向けはヴィッツファミリーと同じBプラットフォーム)が存在、さらにパワートレインも仕向け地によりさまざまで仕様はネズミ算式に増えていった。

当時のトヨタの答えは「仕向け地のニーズに合わせ最適なモデルを開発する」という考え方だったが、開発コストは掛かるうえに効率も悪く(世代交代が完了するまで2年以上の時間がかかる)、マンパワーは限られているので、結果的にクルマの完成度もイマイチ……と、最近ではネガティブな部分のほうが多かったようである。

「次の50年に向けてカローラを変える!!」そんな想いから開発されたのが12代目となる新型カローラだ。 そのトップバッターとなった「カローラ スポーツ」に続いて、パリショーでお披露目されたワゴン「カローラツーリングスポーツ」、広州モーターショーでお披露目された「カローラセダン」も2019年度中に発売予定である。

新型は「いいモノを安く効率的につくる」ことを目指すトヨタのクルマ作りの構造改革「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づいた開発が色濃く反映されており、プラットフォームは4代目プリウスから採用の「GA-Cプラットフォーム」をグローバル1スペックで採用している。言葉で言えば簡単だが、カローラの生産拠点は13の国・地域、16拠点で行っている。それらをすべて変えることを考えると、その労力は相当なはずだ。

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