今年こそ「抱負」を実現させる7つのポイント 30歳を過ぎて人は変わることができるのか?

✎ 1〜 ✎ 106 ✎ 107 ✎ 108 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方で、日本では、高齢者は気が短くなる、怒りっぽくなる、などというラベルが貼られがちだ。加齢とともに脳の前頭葉の働きが衰えて、感情の抑制が効かなくなるという説明がなされるが、全員がそうなるわけでもない、ということだろう。もしかすると、高齢化が最も進む日本だから(厚生労働省平成29年簡易生命表、平均寿命の国際比較による)、その不機嫌さが目立つのかもしれないし、日本の高齢者の不幸感が、海外と比べて、並外れて高い(参考記事:日本の高齢者は、なぜこうも「不機嫌」なのか)ことを考えると、その「怒り」には文化的・社会的な問題も隠れている可能性もある。

どうしたら「抱負」を実現させられるのか

というわけで、人は変わりにくいけれど、変わらないことはない、ということが結論のようだ。では、今年こそ、自分を変えて、目標を達成したいと考えている人はどのようにして、「抱負」を実現させることができるだろうか。

1.高すぎず、低すぎず

「やせる」「お金を貯める」「勉強する」「何か新しいものに挑戦する」といった、抽象的な目標は、具体的な手順や行動が可視化しにくい。あまりに難度の高いもの、逆に簡単すぎるものは意味がない。ちょっとの努力で手が届きそうな具体的な目標を掲げる。たとえば、1カ月に500グラムずつやせる、1カ月1万円ずつ貯める、など。

2.小さなステップから始める

どのようなステップで、実現させるのかを思い描く。いきなり大きな目標を達成させることを考えるのではなく、どういう手順で到達するかを計画する。たとえば、運動を1週間に10分を3回、休日には15分、などというように、ミニマムな努力でできるところから始める。

3.習慣にひも付ける

いつもの習慣を改め、ゼロから始めるのはハードルが高い。普段、何気なく行っている習慣にほんのちょっと背伸びするぐらいの負荷をかける。テレビを見ながら、体を動かす。犬の散歩の途中に寄り道をして、10分運動する、など。

4.環境を整える

誘惑になりそうなものはあらかじめ、身の回りから排除し、行動しやすいように周りの環境を整える。

5.公言する

友人やソーシャルメディアなどに、自分の抱負、目標を公言する。自分にプレッシャーを与え、簡単にあきらめられない状況を作る。ノートなどに書き記す。紙に書いて部屋に貼るなど、エビデンスを残すのもよい。

6.経過を記録する

達成までの道のりを記録に残す。紙、携帯、パソコンなどに、簡単でいいので、メモにして残しておく。

7.インセンティブをつける

大きな目標達成まで、待つのではなく、一定のマイルストーンに達したら、少しずつ自分にご褒美を与える。

「抱負」の代わりに、「今年の言葉」を掲げるのもいいらしい。ビル・ゲーツの妻、メリンダ・ゲーツさんは「Grace(寛大さ、やさしさ)」を2018年の言葉に選んだ。落ち込んだとき、くじけそうになったとき、この言葉を「マントラ」のように、自分にささやくのだそうだ。

皆さんの今年の「抱負」や「言葉」はなんだろう。このコメント欄で宣言することで、「コミット」してはいかがだろうか。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事