お金は貯めたい。でも、節約は苦手で遊ぶのは好き。そこそこトレンドにもついていきたいから身の回りのモノにもお金はかかる……。こういう方は多いのではないでしょうか。
20代後半で恵まれているのに「貯金ゼロ」に焦る日々
中尾彩未さん(28歳)は、社会人6年目の会社員です。現在の手取り年収は約240万円。東京都内にある実家に家族とともに暮らしていますが、貯蓄はゼロです。同居している2歳下の妹は、彩未さんよりお給料が少ないにもかかわらず、しっかり貯蓄をしています。正確な金額はわかりませんが、200万円くらいは貯めているようです。
母親にも「実家にいるのだから、しっかり貯蓄してよね」と言われてはいますが、手取り240万円は、ならせば毎月20万円。少しは貯金できそうなものですが、毎月お給料日前にはお金がなくなり、「ああ、また今月も貯金ができなかった」となるそうです。「来月こそは」と思いながら、あっという間に6年。貯蓄ゼロではさすがにまずいと思いますし、社会人としてあまりにもふがいないと自己嫌悪に陥っているのだそうです。今回は、そんな「20代オシャレ女子」からのご相談です。
もちろん、気持ちはわかりますが、くよくよしていても仕方ありません。まだ20代の彩未さんには時間がたっぷりあります。ぜひ「お金が貯まる人」になるための必勝方程式とも言うべき「人生設計の基本公式」に従って、「必要貯蓄率」を計算することから始めてみましょう。
人生設計の基本公式とは、ひと言でいえば老後(通常65歳)に「現役時代の何割の生活水準で暮らすか」(通常は7割)を決め、それまでに「手取り年収の何割を貯めるべきか」(=必要貯蓄率)を計算するものです。
まだ若いのに老後?と思われるかもしれません。しかし、今後、人生にはさまざまな支出があります。まずは結婚資金が近く必要になるかもしれません。結婚すれば、2人の貯蓄を合わせて、たとえば、住宅購入や子どもの教育費に充てていきます。そして、最終的には、誰もが老後を迎えます。「まだまだ先のこと」ではなく、今からの積み上げていく貯蓄で、人生の必要資金を賄っていくのです。今の収入は、今の自分の生活と将来の自分の生活を支えるお金です。そこを忘れないように、しっかりと貯蓄していきましょう。誰でも3分で計算できますのでぜひ、皆さんもまずは、「自分の必要貯蓄額」を出してみましょう。
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