20代の会社員が「コツコツ投資」で十分な理由 短期で儲けようとすると結局は失敗しやすい
最近では、20代から投資を始める人が少なくありませんが、メディアやSNSの影響で、仮想通貨などのはやりものに目がいきがちです。ただ、こうした投資で勝てている人はほんの一握りと言っていいでしょう。
そこで、お勧めしたいのが、「コツコツ投資」です。コツコツ投資とは、毎月一定額を長期的に積立投資することを言います。これなら少ない元手でも始められるので、結婚、住宅購入、子どもの教育、老後の生活など、数多くのライフイベントを控える20代にうってつけの投資方法なのです。近頃では、こうした長期・積立投資について、新聞やマネー誌などでも目にするようになりました。そこで今回は、20代から始めるコツコツ投資が、いかに有利かについて考えたいと思います。
20~30代の非課税制度の利用は半数にも満たない
コツコツ投資を実践するにあたってまず押さえたいのが、2018年1月からスタートした「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」です。年間の積立額が40万円以内であれば、投資で発生した利益にかかる約20%の税金が最長20年間、非課税になります。少額からの長期・積み立て投資にぴったりといえます。20代からコツコツ投資を始めるのであれば、この「つみたてNISA」を利用しない手はありません。
では、実際に、この制度はどれくらい浸透しているのでしょうか。金融庁が2018年7月2日に発表した「NISA(一般・つみたて)の現状」によると、つみたてNISAの新規口座開設者のうち、20〜30代の割合は41%で、通常のNISAの新規口座開設者の同年齢層の割合は14%です。iDeCo(個人型確定拠出年金)も踏まえると、20〜30代が全体の半分にも満たない状況です。この結果から、「若い世代が投資に利用している制度」とはまだ言い切れないでしょう。
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