「つみたてNISA」が盛り上がらない根本理由 金融機関の大半がほとんど「売る気なし」
投資信託会社の担当者たちの発言
昨年のことですが、つみたてNISAの商品登録受け付けが始まったころ、金融庁から「投信会社と投信ブロガーの情報交換会を行いますので、来てください」という連絡を受けました。声を掛けられたのは当社だけでなく、同じ独立系ではレオス・キャピタルワークス、それ以外では野村証券、大和証券、ニッセイアセットマネジメント、ブラックロックなどといった、いわゆるメジャーどころの投信担当者が集まっていたのですが、大勢の投信ブロガーを前にして突然、「では、つみたてNISAに対する意気込みを、1社につき5分間でスピーチしてください」と言われたのです。
何の事前予告もなかったので、出席していた各投資信託会社の担当者もびっくりしていましたが、全てではないものの、多くの会社がその場で言っていたのは、「つみたてNISAについては、採算度外視で(口座を増やすように)頑張ります」ということでした。
「採算度外視で……」という言葉が、各投資信託会社の担当者の口から出てくるあたり、つみたてNISAに対する思いが如実に表れています。つまり、「つみたてNISAをどんなに頑張ったとしても、儲からない」という意識が強いのです。
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