地味に流行「トンチン年金」はおトクなのか

長生きすればするほど、おカネがもらえる

長生きするとおカネがかかる。だが「トンチン年金」は、長生きすればするほど、おカネがもらえるという(写真:すってぃ/PIXTA)

「トンチン年金の加入者が増えているそうですが、取材させてください」。このところ、ファイナンシャルプランナーである私のところに、立て続けにマスコミから取材依頼が来ています。実は、この年金、昨日今日の話ではないのですが、「世の中では注目されているのだ」と改めて感じたので、今回はこのトンチン年金についてお伝えします。

そもそも「トンチン年金」って、どんな年金?

ある女性週刊誌の記者さんは、「トンチン」って変な名前ですよね、と開口一番におっしゃいました。確かに、何も知らなければ、トンチンカンを連想してしまいそうです。まさか大手保険会社も扱っている年金商品だとは、まず思いつかないでしょう。

トンチン年金とは、その昔17世紀のイタリアの銀行家であるロレンツォ・トンティさんが考案したと言われています。トンチン年金より「トンティ年金」のほうが、おしゃれ感が出たのではないかとふと思ったりしますが、そもそもこの年金は、特定の年金保険の商品名ではありません。「トンチンさん(トンティさん)が考案した仕組みを使った年金保険」という意味です。

トンチン年金は、長生きすればするほど得をする年金保険です。1つのお財布にみんなでおカネを入れ、そこから年金を支給するわけですが、先に亡くなった方の支払った保険料の残額はそのままお財布に残るので、生き残った方の年金財源となる仕組みです。死亡保障はなく、解約時あるいは死亡時の払戻金を低くおさえ、終身年金の財源としています。

では早速、具体的な商品内容を見ていきましょう。

たとえば日本生命のホームページには「グランエイジ」という商品名のトンチン年金の事例が掲載されています。この例によると、「50歳の男性が60歳までの10年間月々10万1886円を保険料として払い込めば、60歳から毎年44万2000円の終身年金が確保できる」とあります。

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