日経平均反落、大納会は辛うじて2万円台維持 2013年以降の「アベノミクス相場」で初の下落
[東京 28日 ロイター] - 大納会の東京株式市場で日経平均は小反落した。不安定な米国株に対する警戒感から売りが先行。国内6連休を前にしたポジション調整の売りに押されたが、国内年金勢の買い期待が根強く、終値は2万円台を維持した。年間では2750円17銭安。下落幅は2008年以来の大きさとなり、アベノミクス相場では初のマイナスとなった。
年間騰落率は12.1%安と11年以来の大きさ。TOPIXは年間では323.47ポイント(17.8%)安。日経平均と同様、下落幅は08年以来、下落率は11年以来の水準となった。
大納会のセクター別騰落率は、非鉄金属、鉄鋼が上昇率上位にランクイン。医薬品、小売が2%を超す下落となった。東証1部の売買代金は2兆円を上回った。
後場は膠着感が強い展開となったが、大引け前に仕掛け的な売りで崩され、指数は軟化。取引終了直前まで2万円を下回って推移した。だが引け間際に先物買いが入り、辛うじて2万円を上回って年内の取引を終えた。
ただ、現物株の取引終了後、日経平均先物3月限は下げ幅を拡大。1万9700円台まで下げる場面があった。「現物が引けた後に短期的に需給が乱れた」(国内証券トレーダー)との声が出ている。
いちよしアセットマネジメント・上席執行役員の秋野充成氏は「売り方も怖い局面だが、下方向にトレンドが出ている。売りから入り買い戻し、また売りから入るという流れはまだ断ち切れていない」とみる。
個別銘柄ではZOZO<3092.T>が急落。アパレル大手オンワードホールディングス<8016.T>の事業会社であるオンワード樫山がアパレル通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」への出品を取りやめたと一部で報じられた。報道を嫌気した売りが膨らんだ。
半面、DCMホールディングス<3050.T>が年初来高値を更新。同社は27日、2018年3─11月期の連結経常利益が前年同期比4.0%増となったと発表。19年2月期予想に対する進捗率は86.3%だった。自社株買いの実施も同時に公表。好業績と株式需給に期待した買いが入った。
東証1部の騰落数は、値上がり891銘柄に対し、値下がりが1166銘柄、変わらずが72銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20014.77 -62.85
寄り付き 19957.88
安値/高値 19900.04─20084.38
TOPIX<.TOPX>
終値 1494.09-7.54
寄り付き 1490.71
安値/高値 1486.31─1499.61
東証出来高(万株) 119506
東証売買代金(億円) 20293.39
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