「au三太郎」が4連覇の理由と良いCMの共通点 「SmartNews」と「本麒麟」が特別賞
2018年がまもなく幕を閉じる。この時期になると、1年を振り返るさまざまなニュースを耳にする。
「ユーキャン新語・流行語大賞」では2月の平昌オリンピックで男女通じて初となる銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表チームの選手の「そだねー」が選ばれ明るい話題を思い出させた一方、日本漢字能力検定協会が全国から公募・決定する「今年の漢字」には、日本各地で相次いだ自然災害を反映して「災」が選ばれた。
上野動物園ではジャイアントパンダの子ども・シャンシャンを見ようと多くの人々が行列を作り、平昌冬季オリンピックでは日本勢が大活躍でメダルラッシュとなった。
サッカーのFIFAワールドカップ(以下、W杯)では日本がアジア勢唯一の決勝トーナメント進出を果たし日本中が歓喜に沸くかたわら、スポーツ界ではパワハラ問題が多く発覚した。
そのほか、米朝首脳による史上初の会談や、安室奈美恵の引退、築地市場が83年の歴史に幕を下ろし豊洲市場が開場するなど、さまざまなことがあった。
CMはどうだったのだろうか? CM総合研究所が1年間のCMの総まとめとして毎年開催している『BRAND OF THE YEAR』から振り返ってみよう。
『au』がCM好感度で4連覇
集計期間中(2017年10月20日~2018年10月19日)にCMをオンエアした全7098銘柄のうち、KDDIの『au』がCM好感度ナンバーワンに輝き4連覇を成し遂げた。恒例となった元日スタートのCMでは『聖者の行進』をyonigeが大胆にアレンジして「笑おう」と1年の幕開けを盛り上げた。
W杯時期には「三太郎」シリーズ出演俳優陣が初めて“本人役”として登場し『凱旋行進曲』を歌いつないだり、夏はオリジナル曲『お家をつくろう』を浦島太郎(桐谷健太)が三線を手に歌い上げるなど、三太郎をはじめとする主要キャラクターのコミカルな掛け合いをベースに、彩り豊かなCMソングでも視聴者を楽しませた。
2位の『SoftBank』は、2017年9月から新しい白戸家の家族に加わった古田新太、竹内涼真、杉咲花が引き続き登場しストーリーを盛り上げた。
2018年8月からは超豪華寝台列車を舞台にした「ミステリートレイン」シリーズを放送。不可解な事件に巻き込まれる白戸家と名探偵役の堺雅人との掛け合いが好評だった。
3位の『NTT DOCOMO』は星野源、新田真剣佑、長谷川博己、浜辺美波を起用した新シリーズ「星プロ」を開始し、その独特の世界観で幅広い世代へのアプローチを強化している。
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