高嶋ちさ子と草彅剛のCM出演がウケた背景 タイミングとキャスティングがヒットのカギ
auのCMが作品別1位に
今回はKDDI『au』の「三太郎」シリーズの新作「習字の愛と着信音」篇がCM好感度の作品別1位となった。
寺子屋の生徒たちが習字で“愛”の文字を練習していると、『iPhone』の着信音が鳴り響く。教室の左側に座る桃太郎(松田翔太)は「え? 何この音」と動揺するが、浦島太郎(桐谷健太)はそれをよそにすくと立ち上がるやロボットダンスを踊りだす。続いて浦島太郎と同じく教室の右半分にいた金太郎(濱田岳)たちも一斉に踊りはじめる。
教室内の“半分”だけを踊らせることで、対象の機種代金が最大“半額”となる有料プログラムをアピールした。一糸乱れぬダンスとひとり戸惑う桃太郎の対比もさることながら、視聴者の関心を集めたのは着信音のユニークな使い方だ。
これまでも『iPhone』の最新機種の発売告知CMでは着信音が活用されている。三太郎たちの住む「昔話」の世界に「現代」の端末を登場させるわけにはいかない。そこであの特徴的な着信音を流すことで、形は見せずとも視聴者に何のCMなのか気付かせる妙案だ。今回は、ダンスと組み合わせることでさらに着信音の存在感を前面に押し出している。
その結果、CMに好感を示した要因として「音楽・サウンド」を挙げた人数は全3203作品中のトップに。調査モニターの感想には「着信来たと思った」「お母さんの携帯が鳴っていると思ってしまう」「あの音が鳴ると自分のと同じなのでビクッ!とする」など、テレビから流れる音に反応した人も多かったようだ。
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