「3年で大手企業離職」は、賢明それとも逃げか

社会人の声から「仕事とは何か」を考える

仕事に夢や希望、やりがいを求める発想とは対極にあるものの、経済活動として仕事を考えた場合、本質とも言える。あるいは、仕事は仕事と割り切り、プライベートの充実に重きを置いている可能性だってある。

前回の記事に寄せられたコメントには、やりたい仕事を追い求め、あるいは目の前の理不尽を避けるために、新しい環境を選ぶ姿勢に賛成の意見が多く見られた。

しかし一方で、こんな調査結果もある。リクルートキャリアが、15歳から64歳までの5624人を対象に「働く喜び調査」(2017年実施)の中で、「働くと聞いて思い浮かぶ言葉」を聞くと、結果は次の通りだった。

この調査では、「仕事はお金をもらうための手段で、つらい思いは対価である」という思想が大勢を占めているように見える。確かに転職や起業、留学などでやりたいことを追い求めたとしても、好きなことだけをやり続けることはできない。やりたいことをやるためには、それより圧倒的に多いやりたくないことに耐える必要があるはずだ。

仕事の考え方はそれぞれ違う

「自分に合った仕事を見つける」、「自分の成長につながると思って、今は耐える」、「仕事は理不尽で当たり前と割り切る」という3パターンの壁を乗り越える方法は、改めていうが正解や良い悪いはない。だからこそ、自分なりの最適解を見つけるために発想の選択肢はあったほうがいい。

もったいないのは、辞めたいほど落ち込んだ時に、自分の先入観や、たまたま相談した誰かの意見に左右され納得のいく判断をできないことだろう。これから社会に出る学生や若手社員にとって、目の前の職場の総意を超えた、もっと俯瞰した視点で現実を知る一助になればと思う。

働くに関する議論は、誰もが自分事なだけに尽きることはないだろうが、最後にポジティブなコメントを紹介して終わりたい。

「我慢したほうがいい時もあるけど、仕事してる時間は長いから、なるべく楽しく仕事したいって当たり前だよね」

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