「性犯罪予防」フランスはここまでやっている

痴漢の通報できるアプリやブレスレットも

くみ:最寄駅の警察などとつながっている痴漢通報専用アプリで、たとえば埼京線など電車の名前、車両番号、相手の特徴などをわかる範囲で、とにかくリアルタイムで迅速に通報できるシステムがあれば、被害者にはすごく心強いと思う。

一方、リアルタイムだと加害者が気づいて、余計に嫌がらせや攻撃をしてくる可能性もありそう。加害者がさっさと降りてしまったり、車両変えたら、一瞬でわからなくなってしまう可能性もあるね。

事態が流動的だからと何もしないのではなく、対策をどんどん増やして、改善していくことも重要だと思う。たとえ効果がそれほどでもなくても、孤立して1人で我慢している被害者は、社会が何かしら対策を考えてくれている、というだけで精神的に救われる部分もあると思うから。

目的地にたどり着くまで見守ってくれる

エマニュエル:民間企業が開発した「App-Elles」というアプリもあって、これはワンクリックで登録してある家族や友人に助けを求めるメッセージをGPSでの位置情報付きで自動的に送ることができるんだ。

メッセージを送った瞬間から録音機能が作動し、犯人とのやり取りを録音することで、後に裁判の証拠として利用することもできる。このアプリを作成したアソシエーションは同様の機能を搭載したブレスレットの販売も始めた。ブレスレットのボタンを4秒押すだけで作動するので、スマホをカバンから取り出す時間を省くことができるし、通報していると犯人バレにくいので、より安心して通報することができる。

「Mon chaperon」というアプリもある。これはウーバーの徒歩版といえるサービスなんだ。夜間などに1人での徒歩移動が心細いときなどに、付き添ってくれる人を有料(5ユーロ前後)で探すことができる。このサービスは路上での性犯罪を防ぐのに役立つと言えるね。

「Companion Safety」というアプリは、自分の電話番号と目的地を入力したうえで、家族や友人などの中から自分が目的地にたどり着くまでをリアルタイムで見守ってくれる人を選択すると、その人に移動中はGPSで位置情報を送ることができる。何か危険を感じたら、その人に電話したり、「何か心配」とメッセージを送ったり、警察に連絡することも可能だ。

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