「自炊力」が食生活改善にここまで重要なワケ 自炊できなくても自分を責めてはいけない

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豚しゃぶサラダのいちばんのポイントは加熱です。ぐらぐらと沸騰しているところに入れると肉が硬くなっておいしくない。沸騰したら少量の水を入れて、それから肉を入れてください。肉のピンクのところがなくなれば引き上げて、軽く冷ましたらキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。このひと手間で味も薄まらず、おいしくいただけます。

さて、突然ですがここからは私の自炊日記。日頃こんなふうに調理し、買い物をして、食材の使い回しをしているという一例となればと思い、手前みそながら記させていただきます。まだまだトライ&エラーの多い毎日ですが、何かの参考になれば幸いです。

○月△日 実は手軽な肉そぼろでお弁当を

わが家は2人暮らし、ツレは会社員で私がフリーランスのライター。私が炊事、あちらが掃除担当、という家事分担。平日の朝はいつも弁当作りから始まります。

ある日の月曜日はそぼろ弁当にしました。うちは基本、「昨日特売だったもの」がその日のおかずに。昨日のスーパーでの特売は合いびきミンチ、ピーマン、ナス。そして見切り品でレンコンがありました。

『自炊力 料理以前の食生活改善スキル』(光文社新書)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

肉そぼろって、覚えてしまえば割に手軽な一品。鶏ひき肉、豚ひき肉、合いびき、牛ひき肉、どれでやってもそれぞれのおいしさがありますね。ひき肉をショウガのみじん切りと軽く炒めて、酒、みりん、しょうゆで味つけ。チューブのおろしショウガ、めんつゆで味付けすればさらに手軽ですよ。

楽したいときはめんつゆ、私は積極的に使用しています。味が決まりやすいのがうれしいところ。

煎り卵は塩など加えず、私は溶き卵をそのまま炒るだけ。ひき肉やほかのおかずの塩気で食べてもらいます。こうすることでほんのちょっと減塩。

レンコンは薄切りにしてきんぴらに。ピーマンとジャコ(小魚の干したの)のごま油炒めは週末の作りおきでした。ピーマンとジャコをごま油と酒で炒めて塩コショウしただけですが、これがなかなかおいしい。

ジャコの代わりにツナでやってもいいですよ。レンコンも3日分ほどこの朝に作りおき。水曜ぐらいまでは持たせたいところです。

白央 篤司 フードライター

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はくおう あつし / Atsushi Hakuo

早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務を経てフリーに。日本の郷土食やローカルフードをメインテーマに執筆。著書に「都道府県をひとつのおにぎりで表すとしたら?」をコンセプトにした写真絵本『にっぽんのおにぎり』(理論社)、各地で愛され続ける飯・麺・汁ものをレシピつきで紹介した『ジャパめし。』(集英社)などがある。郷土料理や日本の食文化をテーマにした講演も各地の学校・図書館等で行っている。Twitter:@hakuo416

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