01. 「暦」とは時間の流れを年、月、週、日といった単位にあてはめて体系づけたもの
02. また、1年間の月日、曜日、祝祭日、干支、月齢、日の吉凶などを記したもの
03. 英語では「calendar」「almanac」
04. 「calendar」は、毎月の最初の日を宣言するという意味をもつラテン語「kalendae」が語源
05. 「こよみ」の語源は「日読み(かよみ)」との説が一般的
06. ほかに、歳月日時を細かく数えることから「細読み(こまよみ)・小読み」を語源とする説など
07. 暦は、太陽暦、太陰暦、太陰太陽暦に大きく分けられる
08. 「太陽暦」は地球の公転周期を根本に置いた暦法。地球が太陽のまわりをひと回りする期間を1年とする
09. 「太陰暦」は月の運行=月の満ち欠けの周期である「朔望(さくぼう)」を基準にした暦「太陰」は月のこと
10. 月が地球の回りを一周する時間は平均すると29.530589日(29日12時間44分3秒)
11. 太陰暦は1カ月を29日あるいは30日、1年を12カ月と定め、1年(12朔望月)は354.367日。実際の季節の移り変わりよりも毎年約11日短くなる
12. 「太陰太陽暦」は、太陰暦に季節変化などの太陽暦の要素を取り入れてつくられた暦
13. 太陰太陽暦では2~3年に1度は「閏月」を設けて13カ月ある年を作り、季節と暦を調節した
14. 古代ヨーロッパでは日照時間の最も短い冬至が1年の起点、日照時間の最も長い夏至が1年の頂点だった
人類最古の太陽暦の成立は古代エジプト時代
15. 古代エジプトではナイル洪水を予測するため天文学が発達、1年を365日とする人類最古の太陽暦が成立した
16. 古代エジプトの太陽暦は、ナイル増水の頃に太陽とシリウス(おおいぬ座の1等星)が同時に昇る偶然の発見から成立したもので「シリウス暦」とも呼ばれる
17. 1年を365日とするシリウス暦では、1カ月30日を12の月に分け、余った5日を12月に入れて35日とした
18. ローマの初代王ロムルスは、1年が10カ月(304日)の暦を作り、残りは冬の期間として数えないこととした
19. 紀元前600年頃、ローマの2代目王ヌマが太陰暦を採用。29日と30日を交互に繰り返し12カ月を1年とした
20. ヌマ暦は1年355日で約10日短いため、数年に1回閏月を挿入して、月と季節を一致させた。この暦はカエサルが太陽暦に改正するまでの約650年間使用された
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