ディズニーが認めた「シチズン」腕時計の実力 社長が語る創業100年老舗メーカーの挑戦
ディズニーとタッグ、海外でブランド育てる
――創業100周年を迎えて、米ディズニーとの公式時計契約や米フォッシルグループとの提携など世界市場への取り組みを一層加速しています。
まずわれわれの認識としては世界市場への進出を加速させているというわけではない。国内ではセイコーウォッチの後塵を拝しているが、すでにシチズンは北米の中価格帯(300~1000米ドル)の腕時計としてはトップシェア、ヨーロッパでもブランドを確立しており、世界的に強い。この強さをさらに強くしていこうとしている。
――ディズニーとの公式時計契約を結んでから、具体的なブランディング上の効果を感じますか。
これまでのシチズンのマーケティングのやり方だと、単にディズニーのキャラクターを使った時計を出すというのにとどまった。だが、今では日本を除くディズニーパークにシチズンの時計が設置され始め、ディズニーの世界でシチズンの時計が使われている。映画やファンタジーの世界から導き出されたシーンやタイミングで時計が使われることで、シチズンの時計に新たな魅力が加わる可能性を感じている。
実はディズニーの公式時計にならないかという話を聞いたときは、賛成ではなかった。ディズニー傘下にはアメリカンコミックのマーベルなどがあり、マーベル作品にシチズンが絡みだすと、シチズンのブランドが毀損してしまうのではないかを懸念した。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら