どうなる日韓関係?韓国・元大物議員を直撃 グローバルエリート、ノルマンディー上陸に成功

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日本の基礎研究はすごい。日韓がもめて得する国は?

ムーギー:韓国の議員でいらっしゃった先生からご覧になられて、日本のすごいところはどこだと思われますか?

元議員:韓国が日本にかなわないのは、基礎研究の分野だ。これは国民性によるところが大きい。われわれは短期でパルリパルリ(早く早く!)という文化なので、長い間投資をして、しかも結果が出るかどうかわからない基礎研究に向いていない。事情をわかっていない、技術を評価できるわけもない議員がしゃしゃり出てきて、研究予算を削ろうとする。

また一定期間、成果が出ないとすぐにプロジェクトを変える圧力がかかる。このすぐ飽きやすい、パルリパルリ文化は新製品を出す応用技術の分野では韓国の強みであったが、長期的に打ち込む基礎研究には向いていない。今後は日本を見習って、長期的に腰を据えて基礎研究でも実力を養わなければならない。

ムーギー:このインタビューは、日本の多くのビジネスパーソンの皆さんに読まれるのですが、最後に日本の読者の皆様にメッセージをいただけますか?

元議員:別に私が言うまでもなく、必要なことは日本の皆さんもすでに知っておられるだろうから、とりたててメッセージというほどのことはない。ただ、日本と韓国がもめて得をするのは、日本でも韓国でもないということだ。両国関係の緊密性が両国の国益に資するのは大局的に当たり前のことで、その大局観を忘れずにやっていければと願っている。

ムーギー:先生、今日はお忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました。またオイスターをこんなにごちそうしていただきき(遠慮なく24個も生オイスターを食べてしまった)、ありがとうございました。

元議員:いやいや、こちらこそ楽しい時間をありがとう。もうカキは十分食べたかな? あと12個頼もうか?

ムーギー:いえいえ、大丈夫です。ありがとうございます。ごちそうさまでした。

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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