「死んだ気になること」の神髄とは??
岩崎:「死んだ気になる」ことです。いわゆる「武士道とは死ぬことと見つけたり」というやつですね。人間、「もう死ぬしかない」というところまで追い詰められると、余計な雑念が取り払われて、かえって素直になれるんですよ。
太田:確かに、成功した企業のリーダーのキャリアを調べていくと、過去に必ず修羅場を経験していますよね。どうにもこうにもならない崖っぷち、失敗したら死ぬ、というような局面を経験している人ほど、大成しています。
岩崎:人間は、特に大人はそうなのですが、崖っぷちに追い込まれないと、本来持っている「たくましさ」や「したたかさ」を発揮できないところがあるのです。
太田:火事場のばか力って、私もあると思っていて、人間には本来的にそういう力が備わってるんだけど、出せるか出せないかの問題かなあ、って。
岩崎:そうなのです。雑念にとらわれていると、それが出せないんですよね。その雑念を取り除くのが、「死ぬことと見つけたり」なのです。
太田:雑念や詰まりをなくせば、入って来るものは無限大、という考え方には、とても納得がいきます。私の好きな言葉に「勇猛精進」があります。雑念を捨てて懸命に努力することで新しい境地が開けます。
岩崎:だから、今度の「部屋を活かせば人生が変わる」は、「死んだ気になる」という内面からの取り組みに代わって、「部屋」という外面からの取り組みによって、「雑念」や「詰まり」をなくし、本来、持っている力を出しましょう、という本だとも言えるのです。
新入社員が成長する条件とは?
太田:そう聞くと、確かにクリティカルリーディングの弊害は大きそうですね。
岩崎:日本人は、クリティカルリーディングに「逆洗脳」されているとも言えるのではないでしょうか。「自分は洗脳されてないぞ」ということ自体に洗脳されている、と言えばいいのかな。
太田:なぜ、ことさら日本ではそうなのですか?
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