爆速ヤフーの母が追求する、「成果の本質」 今、あなたに求められている成果は何か?

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あなたに期待される仕事の「本質」は何か?

そして、2013年10月。井原さんは、役職的にもリーダー職に昇進した。

復帰から1年半余り、しかも、「時間差勤務」を利用しながら新任リーダーに選出されるとは、いかに井原さんが評価されているかの表れだ。

「いや、単にいつも社内をお願いごとでバタバタ回っているから、頑張っているように見えやすかったのだと思います(笑)」

筆者は、井原さんが評価されるポイントは、入念な社内コミュニケーションもひとつの要素なのではないかと思った。

井原さんは、部下や同僚に、何度も何度も方針を伝え、双方の認識のずれがないかを確認する一方で、疑問点や問題点は上司に何でも率直に聞き、そのアドバイスに素直に耳を傾ける。

実際、育休明けで復帰した直後も、限りある時間の中、どのように働けば評価してもらえるのか、しっかり上司に聞いたと言う。

「産休に入る前は、もっといいトップページが作れないかと考え、エンドレスに仕事をしていました。でも、子どもが生まれたらそうはいかない。では、短時間でどうやって結果を出していくか、相談に乗ってもらいました。すると上司は、『時間当たりの質を上げていけなければ、お給料は上げていけないね』と。

私は、働くからにはお給料を上げたいし、評価されたいので、それ以来、仕事はどんどん後輩に教えて、自分が力を発揮できる仕事に注力してきました。もしかしたら、そんなところを評価してもらえたのかもしれません」

とはいえ、言うはやすし行うは難し。自分はどう働けば評価してもらえるのか? その本質を理解し、実行するのは難しい。

筆者が尊敬する、ある“すご腕”ワーキングマザーのひとりは、注力すべき仕事と、そうでない仕事の見極めは、働ける時間に限りがある働く母にとって、欠かせないポイントだと言っていた。

そして、それを見極めるには、「上司との人事面談などで、今の自分に期待されている成果の本質は何なのか? 繰り返し質問するしかない」とも。

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