爆速ヤフーの母が追求する、「成果の本質」 今、あなたに求められている成果は何か?

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ヤフーは現在、育休を取得する社員が増え、そのほとんどが復帰するが、大半の人が時短を活用している。 「時短を取得しないのは少し心配でしたが、上司が『無理だったらいつでも時短に変えられるから』と言ってくれたのが、心の支えになりました」。

毎朝6時前には起きて、8時前には出社する。朝一番の誰もいないオフィスでの仕事ははかどる。

「メールチェックした後は、じっくり考える時間に充てています。今後どうやったら、最適なトップページが実現できるか? 今後どんな人数でどんな体勢でやるのが理想なのか? ノートに書き出したりします。もっとも、雑務に追われ、そんな時間が取れないことも多いんですけどね」

リーダー職の井原さんの仕事のミッションは、「道を示して、部下にそれを伝えていくこと」だと言う。

「現在、当社では『あったらいいね』の情報ではなく、『なくては困る情報』を掲載しようという方向性を打ち出しています。芸能人のスキャンダル記事をあおりぎみに書けば、アクセス数を上げることはできるかもしれない。でも、それでトップページの品質が上がるとは必ずしもいえません。どんな情報をピックアップすると、品質向上につながるのか、メンバーとすり合せ、納得してもらう。それが、私の役目です」

直属の部下は4人だが、スマートフォン版部隊の編集メンバーは8人いる。「時間がない」のが泣きどころのワーキングマザーだが、彼ら彼女らとの「意識のすり合せ」の時間だけは節約しないのが、井原さんの信条だ。

現在、ヤフーでは「ワン・オン・ワン(ミーティング)」といって、上司と部下が週1回30分話すことを制度化しているが、井原さんはこの時間に加え、全メンバーと1日5分でもいいからしゃべるようにしているそうだ。

「ミーティングが早く終わったとき、席を通りかかったときなどに、『最近、どう?』とか『困っていることはない?』なんて声掛けをしています」

こうすることで、相手が本当に編集方針について本当に“腹落ち”しているかがわかるのだと言う。

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