
ECから金融にシフトしつつある楽天
まずは、楽天の決算書を分析してみましょう。収益性を調べるために、損益計算書を見ていきましょう(できれば、同社の損益計算書(2012年度通期決算短信の10ページ)を参照しながらこの文章を読んでください)。
「売上高」は3799億円から4434億円まで、およそ16.7%も伸びています。そして「営業利益」は、707億円から722億円までの増加。「売上高営業利益率(営業利益÷売上高)」は16.3%と高い水準ですから、かなり効率的に利益を出している会社だと言えます。
では、楽天は主にどのような事業で儲けているのでしょうか。セグメント情報(同短信の20ページ)を見てみましょう。セグメント利益が最も大きいのは、「インターネットサービス」の586億円です。これは、楽天市場をはじめとするECサイトやポータルサイト、電子書籍事業などの利益が含まれます。
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