トヨタ自動車とマツダを分析する

驚異的に回復する自動車業界の今後は?

トヨタは8月に新型車「SAI」を発表(撮影:今井 康一)

円安や国内外の景気回復を受け、自動車業界の業績が絶好調です。特に米国での販売が伸びていることに円安の追い風がプラスされ、大幅な増収増益となっているのです。今回は、自動車大手の業績がどれだけ改善しているか、そして今後の見極めのポイントは何か。トヨタ自動車(以下、トヨタ)の中間決算を直前に控えていることもあり、トヨタとマツダの平成26(2014)年3月期第1四半期決算を分析します。

トヨタは円安と北米への輸出増で急回復

まずは、トヨタの決算内容から見ていきましょう。同社の財務諸表は米国方式を採用していますので、形式が少し異なることに注意してください。

収益性を見るために損益計算書(短信の9ページ)を開きますと、「売上高合計」は四半期の売上高が5兆5015億円から6兆2553億円まで、7537億円も急増しています。さらに「営業利益」は3531億円から6633億円までほぼ倍増しているのです。

なぜ、これほどまでに業績が回復したのでしょうか。もう少し詳しく調べるために、「所在地別情報」(短信の13ページ)を見てみましょう。

次ページ国内は減収だが、輸出で大幅増益に
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
危機はこれからが本番!<br>コロナ倒産 最終局面

新型コロナウイルスの感染拡大で企業業績に大打撃。資本不足の企業が続出し、大手でさえ資本増強に奔走しています。政府の支援策で倒産は小康状態でも、もはや倒産ラッシュは時間の問題に。苦境の業界をリポートし、危ない企業を見破るノウハウを伝授。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT