マツダ「アクセラ」、HV初投入を喜べぬ事情 主力車を全面刷新し、低燃費化を加速

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マツダは中型車の主力車種「アクセラ(海外名:マツダ3)」をフルモデルチェンジし、日本市場に投入した。

アクセラは同社の世界販売台数の3割以上を占める主力車種だ。新型は9月に米国でいち早くデビューしている。海外ではガソリンエンジンとディーゼルエンジンを用意するが、日本向けにはその2タイプに加えて、マツダ初となるハイブリッド車(HV)をラインナップした。

HVの燃費はガソリン1リットル当たり30.8キロメートル。同じような車格のトヨタ自動車の「プリウス」に対しては、燃費を追求したLグレードの32.6キロメートルにはおよばないものの、販売の中心になっている上位グレードの30.4キロメートルをわずかながら上回った。HVの価格は237万3000円からで、11月21日から販売を開始する。

待ち望んでいた販売店

「HVがなければ戦えない」――

販売店からこんな恨み節が長らく聞こえていたマツダ。それだけに、待望のHV投入で販売が加速すれば願ったり叶ったり、と思いきや、必ずしも手放しでは喜べない面もある。

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