「本の読み聞かせ」が親子共に効果絶大な根拠

子育てを楽にしたければスマホよりも本を

「読み聞かせ」は子どもたのためだけではなく、親にとってもメリットがあるという(写真:しげぱぱ/PIXTA)  
「忙しい毎日の生活の中に、多少無理してでも読み聞かせの時間を作ることで、かえって子育てがラクになります」と断言するのは、人気ゲームシリーズ「脳トレ」の監修で有名な東北大学・川島隆太教授だ。逆に、いま流行りのスマホやテレビに子守をさせていると、時間的にはラクになったように思える代わりに、読み聞かせをする子育てに比べて親子関係が希薄になり、子育てストレスも増えるという。
今回、同教授の脳科学研究グループと山形県長井市との共同研究で、約40組の幼児とその家族を対象に読み聞かせ調査を行った。8週間にわたる読み聞かせ活動をはじめる前と後では、親と子にどのような変化が起こったのか。

多くの親御さんや、育児や保育にかかわる大人たちは、読み聞かせのもつ「効果」を経験的に実感していることでしょう。ですが実は読み聞かせは、子どもだけでなく、読み聞かせをしている親の脳にも良い影響を与えます。その結果、親子関係にも変化が起きると考えられます。

「読み聞かせ」は親にも好影響を与える

まず、親への「効果」を見ていきましょう。結論から言うと、約8週間、読み聞かせを記録してもらった前と後では、全般的に母親の子育てストレスは低下していることがわかりました。

特に子どもの行動に対して母親が感じるストレス(たとえば、子どもが言うことを聞かないために嫌な気持ちになるなど)が減っているということが明らかになったのです。

母親のストレスの低下(『「本の読み方」で学力は決まる』より転載)
次ページ読み聞かせで「母親のストレス」が減った
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
  • コロナウイルスの恐怖
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新型肺炎の「致死率」<br>武漢だけ突出する理由

新型肺炎による死亡者は、湖北省、とくに武漢に集中しており、致死率は他の省を圧倒しています。この理由と背景は? 本誌デジタル版では、現地から果敢な報道を続ける中国「財新」特約の連載「疫病都市」を配信しています。