「本の読み聞かせ」が親子共に効果絶大な根拠

子育てを楽にしたければスマホよりも本を

この調査では「育児ストレスインデックス(PSI)」と呼ばれる心理検査を用いて、母親がアンケートに回答する形式で実施しました。

前項の図を見ると、母親自身の要因(たとえば健康状態)で感じるストレスも微妙に減っているように見えますが、統計的には差があるとは言えません。それよりも、子どもの行動に対して母親が感じるストレスが低減しています。これは、たとえば子どもが言うことを聞かないために、母親が嫌な気持ちになるといったストレスを表します。

読み聞かせと母親のストレス減少の関係

細かく見てみると、特に子どもの機嫌の悪さや、落ち着きのなさ、新しい刺激への慣れなさといった側面が原因となって生じる母親のストレスが少なくなっています。

親から見た子どもの変化(『「本の読み方」で学力は決まる』より転載)

つまり、母親は、読み聞かせの結果、子どもの気持ちや行動が落ち着いて、新しい場面であってもじっくりと取り組んだり、あるいは振る舞ったりできるようになったと感じたのではないかと推測できます。

さらに、「読み聞かせをしたから母親のストレスが減った」ことを証明するために、読み聞かせをした時間(分)と親のストレスの変化の関係をデータ解析した結果、「読み聞かせの時間が多いほど、母親の子育てストレスが低くなる」という結論になりました。

母親ストレスの変化と読み聞かせの長さの関係(『「本の読み方」で学力は決まる』より転載)
次ページ読み聞かせが子どもに与えた変化
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 食べれば世界がわかる!カレー経済圏
  • コロナ後を生き抜く
  • 井手隊長のラーメン見聞録
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
現場に厳しく、幹部に甘い<br>日本郵便・社員大量処分の杜撰

かんぽ生命の不適正販売をめぐって、社員の大量処分が進んでいますが、その現場からは不満の声ばかり聞こえてきます。営業現場に責任を押し付けるのではなく、日本郵便の本社・支社、かんぽが自らの非を認める日はいつ訪れるのでしょうか。

東洋経済education×ICT