落語家はなぜ噺を忘れないのか 柳家花緑著

落語家はなぜ噺を忘れないのか 柳家花緑著

伝承芸で台本のない古典落語を噺家はいかに覚え、自分のものにするのか。戦後最年少で真打に昇進した人気落語家が語る噺家の“手の内”。

著者は師匠の噺を一言一句違えずにノートに書き起こし暗記していくタイプだが、兄弟子の立川談春は一度聞いただけで覚えてしまう天才肌とか。しかし誰しもそのネタを自分の芸にするため試行錯誤しながら創意工夫を重ねている。その時間とそこに込められた情報が噺をただの台詞としてではなく、ひとつの短い芝居のように立体的なものとして落語家の頭に刻んでいくのだという。

祖父である人間国宝五代目柳家小さんをはじめ名人たちの教えが、個性豊かなエピソードも交えて綴られている。

角川SSC新書 840円

Amazonで見る
楽天で見る

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 就職四季報プラスワン
  • ブックス・レビュー
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ニセコ 熱狂リゾートの実像<br>開発に翻弄される小さな北の町

「パウダースノー」を求め、北海道のニセコに殺到する外国人客。その数は住民約2万人の14倍にも及びます。観光ばかりでなく、別荘が建ち不動産投資も活発化しましたが、地価高騰やインフラ整備負担による財政圧迫の問題も出ています。活況と苦悩の両面に迫りました。