トランプ大統領、下院敗北でも「満足」のワケ ツイッターで「今夜は素晴らしい成功」と投稿

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 11月6日、米中間選挙で下院では与党・共和党の議席が過半数を割り込む一方、上院では過半を維持しつつ議席を上積みするとの見通しを聞かされていたトランプ大統領(写真)にとって、今回の結果はショックではなかったようだ。5日撮影(2018年 ロイター/Carlos Barria)

[ワシントン 6日 ロイター] - 米中間選挙で下院では与党・共和党の議席が過半数を割り込む一方、上院では過半を維持しつつ議席を上積みするとの見通しを聞かされていたトランプ大統領にとって、今回の結果はショックではなかったようだ。コンウェイ大統領顧問は「(選挙結果は)残念ではあるが、驚きではない」と語った。

下院での敗北はトランプ大統領が自身の納税申告書や事業、政権に対する民主党議員の調査に直面することを意味する。中間層を対象とする所得減税を含む大統領の政策方針は今後行き詰まりそうだ。

ホワイトハウスでは6日夜、選挙の開票を見守るパーティーが開かれ、トランプ大統領は陽気に振舞っていた。唯一公表したコメントは「今夜は素晴らしい成功だ。みんな、ありがとう」とのツイッター投稿。

民主党の「ブルー・ウエーブ(勢力拡大の波)」が下院で40議席を奪還するとの専門家の見通しもあった中、トランプ大統領と側近には、それほど悪い敗北ではないという、ある程度の満足感があるもようだ。

ホワイトハウスを掌握した与党が大統領選での勝利から2年後に初めて迎える中間選挙で議席を減らすのは通例となっている。オバマ政権時代の民主党は2010年に63議席を失った。

共和党のストラテジスト、スコット・リード氏は「トランプ大統領は現在、気分が良いはずだ。与党は最後まで踏ん張った。上院で議席を上積みし、下院でのブルー・ウエーブを最小限に食い止めた」と述べた。

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