アメリカ中間選挙「元トランプ支持者」の行方

女性や浮動票は民主党になびくのか

今回の選挙でも「トランプ旋風」が巻き起こるのか(写真:ロイター)

アメリカおよび世界中の国々にとって、11月6日はただの中間選挙ではない。

現在、下院は共和党がなんとか過半数を維持している。だが、世論調査やドナルド・トランプ大統領自身の不利な状況や歴史的な傾向など、すべてが共和党の敗北を示している。過去20回の下院選のうち、18回は現職の大統領の政党が議席を減らし、時には過半数を割り込むこともあった。しかし、共和党員は上院においてわずかに過半数を上回っている現状を維持しようとしている。

トランプの「次」見据えている国も

今回の中間選挙で、民主党が下院の過半数を取れば、すでに厳しい批判を受けているトランプ政権はさらに厳格な監視の目を向けられることになり、大変な状況に追い込まれるだろう。

民主党議員はトランプ政権に対して100を超える要求を出している。その中には、前回の大統領選におけるロシアによる干渉に関する件や、共和党議員が妨害した利益相反の申し立ても含まれている。共和党はあえてホワイトハウスをチェックしていない。なぜなら、規制緩和や大幅減税、そして特に最高裁における右翼的な判事の任命といった、共和党が公言している政策を追及しているためである。

法的権限をもって証人を通した証言の要求や情報の開示要求をすれば、民主党議員の下院委員会はトランプ政権を止めることはできるかもしれない。しかし、これに対してトランプ大統領は例のごとく大統領令を――おそらく裁判になる可能性があるが――発することができるだろう。そしてもちろん恫喝や脅し、そしてツイートを利用して対抗することもできる。

一方、中間選挙の結果によっては、海外の同盟国や敵対国によるトランプ大統領の扱いは大きく変わるだろう。

トランプ大統領はレームダック化したとして、もっと伝統的な政治家が勝利する可能性のある2020年の大統領選でチャンスをつかもうという国もあるだろう。歴史的には、4年ある大統領任期の、2期目の後半の2年間は次のリーダーは誰になるのかにアメリカ国民や世界の焦点が移るため、大統領は結局レームダック化するのだが、トランプ大統領の場合、現時点ですでに次期リーダーを見据えた動きが出てきている。中間選挙で負ければ、これに拍車がかかるだろう。

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