才能がないと嘆く人はマネが徹底できてない デキる人の言葉を聞かずに行動を完コピせよ

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一方、動画だと、普段“自分の意思では見ていない”ところまで映ります。ですから、後で映像を見ながら分析することができます。映像をていねいに見て、“頭のいい人”“できる人”が何をどうやっているのかがわかったら、今度は、その行動を完コピする。それが理想です。いちばんの成功の近道なのでおすすめします。

もちろん、何時間も動画で撮るのは難しいという人もいると思うので、具体的にどれくらいまねしたらいいのかを説明しましょう。

たとえば、その人が毎朝8時に会社に来るなら、あなたも朝8時に来るようにする。だいたい8時に来るけれど、2日に1回は3分ぐらい遅刻するなら、そこもコピーする。そういう、細かいところまでまねしていくのです。

すると、その人がやっている行動、挙動、言葉、タイミング、反復性、過剰なところ、抜いているところなど、いろんなことがわかってくる。すると、たとえば自分はちょっと姿勢が悪いかもしれない、とか、「ありがとうございます」を言うタイミングがおかしいかもしれない、といったことがわかるようになります。

完コピで、能力を磨く「基礎」を作る

ところで、「できる人の行動を完コピしなさい」と言うと、恥ずかしいと思う人もいるし、そもそも誰かのまねをすることに対して、否定的な人も結構います。

「自分はその人より能力が低いのだから、できる人のまねなんかしても意味がない」と思う人が、わりと多いようです。また「まねをするよりも、オリジナリティを出さなくちゃ」「自分の個性で勝負しないと戦えない」といった考え方をする人もいます。

しかし、それは間違っています。

そもそも、人間は一人ひとり違います。身長も違えば声も違う、骨格も関節も違うし、今までに受けてきた教育も人間性も違う。なので、どんなに“完コピ”しようとしても、必ずズレが出てくるのです。つまり、どんなに誰かのまねをしても、“あなたらしさ”は出てしまうものなのです。

それに、基礎がないうえに、ただただ「オリジナリティ」を築いたって、そんなものは見かけだおしのオリジナリティ。あなたが戦うための武器にはなりません。

ですから、まずは完コピすべきなんです。

完コピで、「能力を磨くための基礎」を作るのです。

完コピを徹底的にやると、必然的にオリジナリティが出てきます。

僕に言わせれば、それが「個性」です。

完コピにあたって、大切なポイントがあります。完コピをするときは、その人の「考え方」だとか、「言っていること」ではなく、「行動」を完コピすること、です。

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