東大生の親が子にかけた「本好きになる」魔法 100人に聞いてわかった「親がするべきこと」
実際、「親から勧められて読んだ本がとても参考になった」「課題として出された本が印象に残っている」というように人から押し付けられた本を好きになったと答える東大生は1人もいませんでした。人から「読め!」と言われたものを好きになることなんてそうそうないのです。
東大生の親は「アラカルト本棚」を作っていた
「じゃあ親は本に関して何も言わないほうがいいのか?」というと、そんなことはありません。押し付けられるのは嫌でも、「多くの本をオススメしてくれたのが良かった」と語る東大生の数が非常に多かったのです。
たとえば、ある法学部の学生は、アラカルト方式で「どの本を選んでもいいよ!」という本棚があったのが良かったと語っていました。
文化系の本も理科系の本も、雑誌も漫画も小説も、全部揃った「オススメの本の本棚」を親が用意してくれたのが非常にありがたかった、というのです。
同じように子供時代に「親の作ったオススメの本の本棚」があった別の学生は、そこにあった「おもいっきり科学アドベンチャー そーなんだ!シリーズ」(デアゴスティーニ)を読んで理系に興味を持ち、理学部に進んだとか。
特定の本・特定の分野だけを押し付けるのではなく、その時々の興味関心に沿って自由に選べる本棚を作る。
『デルトラ・クエスト』のようなファンタジー系の小説もあれば『小公子』のような硬い小説もあり、『ハリー・ポッター』のような厚めの本もあれば『はらぺこあおむし』のような薄めの絵本もある。生物の図鑑もあるし、歴史系の学習漫画もある。
そんな、難しさや分野が完全にミックスされた本棚を作って、その中から自分で本を選ばせる方式を取る。そんな本棚を親に用意してもらった東大生は、意外にもたくさんいました。
こういうアラカルトのほうが、押し付けられるのではなく自分で好きな本を見つけて読むことになるので、本を面白く読むことができます。
アラカルトの本棚を作るのには時間もお金も労力もかかりますが、しかし子供にとってはそのほうが確実にハードルが低いです。その上、自分で選んだ分好きになりやすいので、その後の読書習慣にもつながることと思います。
いかがでしょうか? 自分もこれに近い本棚を与えてもらっていたのですが、たしかに自分の好きなものから読めるというのは、それだけで楽しいものです。
「本棚じゃなくても、図書館とか書店とかでもいいのでは?」と思う方もいると思います。たしかにそれでも問題ありませんし、そうやって子供が選んだ本を読ませてあげるのもいいと思います。
しかし、図書館や書店だと選択肢が多すぎて子供には選びにくいということもあります。ある程度限られた選択肢の中で、オススメできるものを読ませてあげるのがベストなのではないでしょうか。
みなさんもぜひ、お子さんにはぜひアラカルトの本棚をプレゼントしてあげてください!
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