安田さん拘束現場で進む民主化運動のリアル シリア内戦の今を現地ジャーナリストが語る

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ナジーブこの話は、2つに分けたいんですね。まず堀さんが言ってるような、民主化活動家が結集している所については、誰も言っていないんですよ。民主化活動家の話はもう忘れられているんです。今言われているのはシリア各地の武装勢力の兵士が集まっているところのこと。兵士も民主化活動家も、他の所から逃げてイドリブ県に集まっている。だけどそこで、とても重要な市民の話が消えて、武装勢力同士の話になってしまっている。それが非常に危険です。要するに、普通のシリア人が話の中でいなくなっているんですね。

武器を持った人たち以外の運動、人々の営みがあるということですね。

「私たちの悩み、声を世界に届けなきゃいけない」

今日は写真や映像をナジーブさんが紹介してくださるのですが、まずはこの映像を皆さんにご覧いただきましょう。

ナジーブこれはシリア人の女性活動家です。今、民主化活動が行われているのですが、シリア政権がイドリブ県を攻撃するという話が広がっていた時に、「私たちは絶対にあきらめない。私たちは絶対シリアの大統領を受け入れない。絶対に抵抗する。最後まで抵抗する」と訴えていました。見ていただきたいのは、女性がこのデモをリードしているということです。これがシリアの市民社会の力です。市民が政権崩壊を求めている。国際メディアでみると、特に日本では反体制の地域ではこういうことが全然ないようになっている。

そうですね。激しい戦闘と、政府軍による制圧と、ロシアによる空爆と、という印象しかなかなか伝わってこないですね。

ナジーブそうですね。堀さんがよく行っているメディアワークショップがありますよね。実は同じような活動を、イドリブ県の市民社会が今やっているんですよね。

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