子なし、子ありで結婚生活の満足度は変わる 妻の就業状況によっても満足度に差が出る

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40~64歳の既婚者が自分や配偶者の定年を機に離婚しようと考えたことがある割合は、子どもがいる既婚の男性19.6%・女性28.1%、子どもがいない既婚者は男性11.1%・女性13.3%となっています。男女ともに子どもがいない場合よりも、子どもがいる場合のほうが高く、また男性よりも女性のほうが高くなっています。

さらに、定年を機に離婚しようと考えたことがある40~64歳の既婚者・離別者に、その理由をたずねました。

妻の思いに夫は鈍感ではいけない

実際に定年離婚に至らずとも、定年を機に離婚しようと考えた理由として男性では、「配偶者からの愛情が感じられない・配偶者への愛情を感じないから」(37.6%)が最も高く、「定年退職後に毎日、配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられないから」(27.8%)、「性格・価値観の不一致に耐えられなくなったから」(27.4%)と続きます。

女性では、「定年退職後に毎日、配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられないから」(45.1%)が最も高く、「性格・価値観の不一致に耐えられなくなったから」(33.2%)、「配偶者からの愛情が感じられない・配偶者への愛情を感じないから」(30.2%)と続きます。

定年を機に離婚しようと考えた理由として、女性のほうが男性よりも割合が特に高いのは「定年退職後に毎日、配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられないから」で17.3ポイント差もありました。夫としては妻のこの思いに鈍感ではあってはいけないようです。

このほか「性格・価値観の不一致に耐えられなくなったから」が5.8ポイント差、「配偶者の介護をしたくないから」が6.6ポイント差、「配偶者の退職金からの分与や離婚時の年金分割が期待できるから」が5.8ポイント差となっています。

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