「嗅ぐ力」と「ダイエット・健康」の密接な関係 ピル服用中に付き合った相手とは別れる?

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「鼻フ〜ン嗅ぎトレ」は、一言で言うと、飲食をしている際に、鼻から意識的に「フ〜ン」と息を吐くときに、においを嗅ぐトレーニングです。

これを意識して実践することで、「嗅ぐ力」はさらに高まっていきます。

人によってわからないニオイがある

嗅覚には、まだまだ一般的に知られていないことがたくさんあります。
次に挙げることはすべて本当のことですが、いくつご存じでしょうか?

●うつ病と「嗅ぐ力」には、強い関係性がある。

●精子には、ニオイに反応する遺伝子(嗅覚受容体)がある。

●皮膚・脳・心臓・血液などにも嗅覚受容体がある。

●1ミリ程度の生き物の嗅覚を利用した、がんセンサーが実用間近である。

●年齢や性別にかかわりなく、人によってはわからないニオイがある。

『最新論文等から香りのプロが考案! 嗅ぎトレ 認知症・ガン予防やダイエットにも! “ながら”嗅ぎで、心と体のアンチエイジング』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

特定のニオイがわからない人は、本人に悪気はなくても、気がつかないうちに周囲の人々に対して、スメルハラスメント(スメハラ)をしている可能性もあります。なんとなく「原因はわからないが、人に避けられている気がする」と思っている方はいないでしょうか? もしかしたら、それは自分では「気づけない」ニオイのせいかもしれません。

原因となるニオイがわからないがために、スメハラをしてしまっているとしても、なにしろ本人にはそのニオイがわからないのですから、対処のしようがありません(ニオイについては周囲も、指摘・注意をしにくいものですので)。

今まで気がつかなかった、さまざまな健康上、精神上、生活上の原因が、自分の「嗅ぐ力」に起因していたのでは?と考えてみると、いろいろ腑に落ちることが、意外とあるのではないでしょうか。みなさんもぜひ一度、ふだん気にも留めてこなかった「嗅ぐ力」について、意識を向けてみてください。

荘司 博行 調香師

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しょうじ ひろゆき / Hiroyuki Shoji

株式会社バスクリン勤務の調香師。140種以上の製品の香りを手掛ける。2014年ソチオリンピック日本選手団向け入浴剤の香りも担当。日本能率協会が選ぶ「サラリーマン100選」の1人に選出。45歳のときに脳動脈瘤が見つかり、人には寿命があることを改めて痛感し、健康法に強い興味を抱き始める。

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